冷国日本〜介護コラム〜

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冷国日本「在宅介護の道しるべ」

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冷国日本〜介護コラム〜

街を歩いていると、数年前に比べお年寄りの姿が目立つようになりました。 この先、まだまだ高齢者の割合が増え続けて行くことは間違いなく事実であり、 公共施設等のバリアフリー化を急ピッチで推進する必要があると思われます。

しかし、そのようなハード面の改善ももちろん重要ですが、 その前にソフト面を見直さなければならないと感じる場面に数多く遭遇しました。

ある日、地下鉄のホームから階段を上っていると、前方に60歳代ぐらいの女性の方が、 手押し車を重たそうに持ち上げながら階段を一段ずつ上っています。 エレベーターを利用すればよかったのでしょうけど、近くになかったのでしょう。

「お持ちしましょうか。」と言って、代わりに運んであげました。 「これからは危ないので駅員さんに尋ねてエレベーターを利用してくださいね。」 と伝えその場を後にしました。 それはいいのですが、私がその方に遭遇する前に、何人もの人が 素知らぬ顔して素通りしていたことを私は疑問に感じました。

別の日ですが、ある駅のホームで、とても長い上りのエスカレーターがあります。 あるマンモス大学の生徒が利用する沿線でもあり、その時も多くの乗客がエスカレーターに向かって 進んでいました。ところがエスカレーターの手前で行列ができ始めたのです。

エスカレーターは動いていますが、誰も乗ろうとしません。あっと言う間に20〜30人程度の 行列ができました。何があったんだろうかと近付いてみると、70歳前後の女性の方が、エスカレーターの 進むタイミングに自分の歩調を合わすことができず立ち止まっていたのでした。

私は人をかき分けすぐにそのお年寄りの側に行き、腕を持って「1、2の3で行くよ。 僕がしっかり持ってあげるから大丈夫!」と言って進もうとしました。 するともう一人若い女性の方が反対側からお年寄りを支えてくださって、結局二人掛かりで エスカレーターに誘導することができました。

無事、上の階に行くことができたのですが、 なぜ、20〜30人もの若者がいながら、誰一人助けようともせず行列を作っていたのか、 私には理解できませんでした。大学で勉強するのも大切でしょうが、それ以前にもっと学んで欲しいことがあります。

また違う日ですが、同じ駅のエスカレーターで、今度は終着点付近で急に人がつかえ始めたのです。 後ろからどんどん人が上がってくるので大変です。何かと思いながら終着点近くに到達してみると、 70歳代ぐらいの男性の方が転倒されていたのです。

私はとっさに男性の方を引き上げ、 駆けつけた駅員さんと共に数メートル先まで運びました。 一瞬の出来事でした。判断が遅れていれば将棋倒しになり大きな事故につながっていたに違いありません。 しかもこの時、私の前に数人の人達がいたのです。

なぜすぐに助けようとしなかったのか、理解不能です。 これがたまたま居合わせた場所で目の当たりにした日本の現状です。恐らく氷山の一角でしょう。 こんなことでいいのか日本人。自分の親や祖父母に対してでも知らんぷりできるのか?

高齢者が安心して暮せる社会にするためにも、ソフト面での早期治療が必要だと感じる今日この頃です。 困っているお年寄りを見掛けたら恥ずかしがらずに声を掛けてあげましょうね。
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